からだを温める「温性」とからだを冷やす「寒性」の食品

東洋医学には、食事でからだの不調を治す「食養生」という考え方があります。

とくに不調を感じていないときでも、日々、食養生を心がけることで、不調を未然に防ぐこともできます。

肌のためにも、食養生を始めてみましょう。

東洋医学ではまず、食べ物を「温性」と「寒性」に分けて考えます。

温性の食べ物には、からだを温める作用があります。

一方、寒性の食べ物は、からだを冷やします。

つねに温性と寒性のバランスを考えて食事をするべきなのですが、女性の場合は、冷え性の人が圧倒的に多いもの。

温性のものを積極的に摂って、からだを温めたほうがよいでしょう。

温性の食品
・かぼちゃ
・しょうが
・長ネギ、玉ねぎ
・納豆、味噌
・とり肉
・イワシ
・エビ

寒性の食品
・トマト、なす、きゅうり
・大根、白菜
・ほうれん草
・わかめ、昆布
・リンゴ
・白砂糖

その土地で採れた旬のものをまるごと食べる

「温性と寒性のバランスを考えて食事をするべき」と前に述べましたが、これは温性(陽性)と寒性(陰性)のバランスよくとることで体の調子を整えるという考え方にもとづいています(陰陽調和)。

さらに、食養生には以下のような考え方もあります。

ひとつには、その土地のものを旬の時期に食べるということ。

自分が生まれ育った場所で採れる野菜などを、自然のエネルギーが凝縮された旬に食べるのがよい、という考え方です(身土不二)。

また、食材は、皮などを取り除かずにまるごと食べます。

命あるものはすべて、それひとつでバランスが保たれているものなので、そのバランスをくずさずに食べたほうがよい、という考え方です(一物全体)。

たとえは米は精製されていない玄米を、野菜ならば皮ごと食べるようにします。

こうした食養生で、調子をくずしにくい肌とすこやかなからだを手に入れることができるのです。

症状別の食養生

「ちょっと胃の調子が悪いな」、「風邪をひいたかな?」というときなどに、食養生を実践してみましょう。

予防のために毎日続けてみるのもよいでしょう。

風邪かな?と思ったら…

からだを温めることが大切です。

くず湯にしょうがのすりおろしを加えてみましょう。

からだが温まって汗をかいたら、着替えるのを忘れずに。

からだが冷えるときは…

なんといってもしょうががおすすめです。

料理に使ったり、飲み物に入れたり、積極的に摂るとよいでしょう。

ちなみに、とうがらしは温性の食べ物ではありません。

からだがむくむときは…

利尿作用のあるあずきやはと麦を摂るようにするとよいでしょう。

あずきをかぼちゃといっしょに煮たり、玄米といっしょにはと麦を炊き込んだりするのがおすすめです。

胃の調子が悪いときに…

しょうがやミントには、胃の調子をととのえる作用があります。

料理にしょうがを使ったり、ミントティーを飲んだりしてみましょう。

便秘が続くときは…

玄米やごぼうを食べるのがおすすめです。

どちらも、からだを温め、腸の働きを活発にする働きがあります。

玄米ごはんときんぴらごぼうなど和食のメニューにすれば、からだにも肌にもよいでしょう(おなかが張る人は、玄米を白米に少量混ぜる程度のほうがよいでしょう)。

肌が乾燥するときは…

黒い食べ物には、「血虚」を改善し、肌や髪にうるおいを与える作用があります。

わかめや昆布、ひじき、のりなどを食べるようにしましょう。